今月11日から名古屋で開催されていたCOP10「生物多様性条約第10回締約国会議」が明日29日で終了します。
去年の今頃、エコピープルの資格取得のために生物多様性条約の勉強もしたつもりだったのですが、自分の認識はだいぶ違っていたようです。
会議の目的は「地球上の生物の多様性の保全」や「環境問題の解決」ではないんですね。
「発展途上国と先進国の利権争いの場」、とは教科書には書いていなかったような気がしました。会議が終わったらよく新聞を読んで勉強しよう。
細田木材工業は、ウッドデッキ・木のプロフェッショナルです。
今月11日から名古屋で開催されていたCOP10「生物多様性条約第10回締約国会議」が明日29日で終了します。
去年の今頃、エコピープルの資格取得のために生物多様性条約の勉強もしたつもりだったのですが、自分の認識はだいぶ違っていたようです。
会議の目的は「地球上の生物の多様性の保全」や「環境問題の解決」ではないんですね。
「発展途上国と先進国の利権争いの場」、とは教科書には書いていなかったような気がしました。会議が終わったらよく新聞を読んで勉強しよう。
龍馬伝で一躍脚光を浴びている高知県。龍馬伝がスタートする前は人口も減少傾向で、2年前に訪問したときは繁華街の帯屋町も人通りが少なく、なんとなくさびしく感じましたが、今はすごい人気とのことです。
自分の出身大学も高知県にあります。
厚生労働省の村木厚子さんの冤罪の事件で名前が全国区になり、地方大学卒業でも霞ヶ関中央省庁の幹部になり冤罪で大変な目にあって、でも無事無罪を勝ち取り本当に良かった、と卒業生としては思っていたのですが、10/22に大学のキャンパスで大麻草を栽培していた留学生2人が逮捕され全く逆の意味で世間に名が知れました。
自分の先輩にも同じようなことで退学になったのがいたけど、未だにやっている人がいたなんて驚きました。演習林の中でやられたらまず見つかること無いかも知れないけど、こんなことやる人いるんですね。
江戸城の天守を復元しようとする運動が広がっている。
「江戸城再建を目指す会」(民間団体・会員数2000名)がこの運動を広めている。もともと350年前に消失する前は石垣も含め59メートルも有ったらしい。現存天守閣で最大の姫路城が46メートルというからその規模には驚かされる。日本の木造建築物で最も高さが高いとされる京都の東寺の五重塔の高さが54.8メートル、城郭の場合は石垣も含めた高さなので同列の比較は出来ないが驚く広大さだ。
だが乗り越えるべき仮題も多いようだ。天守閣は本来木造建築物なので現在の法律では難しい。防災や構造上の安全性の確保が必要になる。
公共建築物の木造化の法律も10/1より施行された。木材の自給率を高める為のきっかけにもなってもらいたい。また木材の利用を推進したい我々にとっては、S造、RC造と同列ではない、木造に特化した防耐火規制の創設のきっかけにもなってくれればと期待する。
参考資料 10/13日経新聞「春秋」
10月6日に国交省より防耐火関連の構造方法等の認定に関する調査結果等について発表がありました。73件のサンプリング調査の結果、3件が大臣認定の取り消し、26件が認定仕様に合致していない、58件が認定仕様と異なる製品を販売していた、とのことです。26件中にはスギ材の準不燃処理材料も含まれていたようです。発表された内容を見ると質量、密度が認定仕様よりも少ないので薬剤が充分含浸されていなかったのではと思われます。
今回の案件がそうだった、というのではなくて、たまたま結果としてこのような結果になってしまったのでしょうが、制度として木材の不燃認定取得には100mm×100mm×各厚みの試験体に不燃薬剤の注入処理をして試験を受けていますが、本来試験は実大の製品からカットした試験体を作るべきで、100×100で注入すれば難注入材でも注入できて製品との性能に差が出る可能性があるのでは、と思われます。
平成12年に建築基準法が改正されて、木材でも一定の性能を満たせば不燃材料として木材の使用が認められるようになりましたが、「不燃処理木材を買って燃やしてみたら燃えた、やっぱり木材はダメだ」にならないような取り組み方が必要ではないかと思います。
こんなことを書いたら既に認定を取得済みの会社はいいけど、これからの認定取得はますますハードルが高くなってしまうのでしょうか。こんなこと心配しているからなかなか改善が進まないのかもしれませんが。
木材の水分の吸放出による寸法変化を抑えるには、木材の細胞壁内を化学修飾により疎水化・架橋・バルキングすることが有効です。
アセチル化は食酢の成分である酢酸を木材成分とエステル結合させ、木材の親水性の水酸基を疎水性のアセチル基に置き換えて寸法安定性(ASE75%)、耐久性(薬剤防腐以上の性能)、耐候性(紫外線劣化耐性)を向上させます。
WOOD-OH+(CH3CO)2O→WOOD-OCOCH3+CH3COOH
アセチル化木材は各機能の向上はもちろんですが防腐・防蟻に対して毒性のある薬剤を注入するのではなく、人体に無害な化学修飾で人や環境に対して安全性の高いエコな材料です。
用途としてはエクステリア材、外構部材、土木部材、水廻り材に最適です。当社ではオランダで生産されたアセチル化木材「アコヤ」を取り扱っています。
材料としての性能は抜群なのですが、生産コストがかかるため製品が高価格、設備維持も大変などで思うようには事業化が進みませんが、優れた高機能化木材だと思います。
今まで木材の商売は木材は欠点はわかっていても、これは木の特性だから、木材は品質が良い、やすらぎ感がある、木の特性はなど感性に訴える部分が多かったように思います。今後は木材を他の建築材料と比較しても遜色の無い性能を発揮できる付加価値を持った高機能化木材として広めてゆく事が要求されると思います。
当社ではこの他に高機能化処理木材として不燃化処理木材やガラス塗料処理木材も取り扱っています。
最近ゾル-ゲル法を応用した液体ガラス、ガラス塗料を目にする機会が増えてきたように思います。
数年前までは木材に使われる塗料は有機化合物がほとんどで、その優れた撥水性、木材への密着性、木材の動きに追随できる柔軟性などの特性は無機塗膜では発揮できませんでした。
しかしながら、最近よく目にするガラス塗料は表面塗布するもの、含浸させるものなどいくつかの種類のものの開発が進み、無機塗料の優れた特性である難燃性、耐蟻性、耐紫外線特性、防汚性能などを活かし、それまでの欠点であった密着性能、柔軟性も大きく改善されてきています。
当社でもSSG塗料(特殊液体ガラス塗料)を取り扱っていますが、木材の高機能化に向けて他の高機能木材である不燃処理木材やアセチル化木材との併用などにも取り組んでいます。