不燃処理木材

 先月、日本木材保存協会の年次大会で研究発表のあった「吸湿性を抑えた不燃木材」に興味を持ち、サンプルを取り寄せました。(奈良県森林技術センター・㈱ヨコタニ)

 今日は朝からずっと雨模様で室内もかなりの湿度ですが、サンプルは全く溶脱をしません。(表面に水滴がつくどころかべたつきさえしません。)

 当社でも2年前までは木材の不燃処理を行っていましたので薬剤の白化、溶脱には悩まされました。

 白化の原因となるホウ酸も、溶脱の原因になるリン酸アンモニウムも使わない薬液の設計で調製されています。

 不燃処理木材はその溶脱を抑える為には塗装による表面被覆を行ないますが、根本的な解決にはなりませんでした。

 今まで不燃処理木材を使用された現場をいくつか見ました。色んな工夫はされていますが特に外部の使用に関しては、どうしても白化は抑えられていないのが実際のところ。

 今回のこの薬剤、これなら室内はもちろん、外部でも工夫すれば使えるなと期待が持てます。

「不燃処理木材」への9件のフィードバック

  1. ポイントはリン酸グアニル尿素をベースとして、5分までの初期温度上昇をいかに抑える事だと考えられます。リン酸2アンモは結晶温度が低すぎるんですね。これにフッ素を変性させたものが必要でしょう。コシイでやった実験でも、高温領域ではリン酸グアニル尿素が最適であるとのデータが出ていますよ。

  2. 高密度グラスウール板(300kg/㎥)を基材とした不燃化粧板(突き板張り)の不燃認定取得を目指しています。この不燃処理剤を施した基材に突き板や壁紙の接着は可能でしょうか?出来ればエチレンサクビ系接着剤を使用したいのですが?技術協力いただける方を探しています。宜しくお願いします。

  3. 伊藤様
    コメントありがとうございます。当社も5年前までN社のグラスウール基材の不燃化粧合板の認定を取得していましたが現在は製造を中止しています。接着剤は酢ビ系を使用しましたが今回のお問い合わせには内容がわからないのでお返事できませんが詳しい会社をご紹介は出来るかもしれません。

  4. 中谷様
    貴社の過去の不燃化粧板の存在は知りませんでした。勉強不足で申し訳ありません。
    当時のGW板の密度は、300kg/㎥に近いものでしたか?
    私の知る限りでは、最近商品化されている国内製品ではA社の140kg/㎥が最大と聞いています・・・?
    私の目指しているGW板は、国内メーカーで製造不可とのことで輸入品で進めています。断熱性、吸音性、耐圧縮性、加工性、etc、といった面では、この10年間でRW板では実現できなかった特性が得られるのではと期待し開発中です。もちろん、現在は、理想とする化粧板基材の60点程度の完成度ですが・・・。
    不燃板として見た場合、基材単体ではCCMで余裕で合格しますが、試験所の認定書発行が国の基準値以上に厳しい基準となっている現在、目指す厚さでの化粧板としては認定取得が厳しい値になっています。最近、某メーカーの不燃処理剤液(ホウ酸&リン酸水溶液)がCCM測定法に効果ありとの実験結果からGW板表面にシーラー剤として塗布したところ非常に良い数値が出ました。
    しかし、塗布後の表面にサクビ系接着剤にて化粧シートを貼ろうとしたところ、接着剤がゲル化してしまいました。接着剤メーカーの見解では、処理剤水溶液の酸度が高くて、ゲル化したのではとのことでした。
    以上で、私の商品構成についてご理解いただけましたでしょうか?
    貴社の不燃化処理剤を使用して、サクビ系接着剤の使用が可能であれば、是非ラインテストし、標準仕様として化粧板としての認定取得を目指したく存じます。
    何卒、ご協力いただけそうな会社をご紹介いただきたく宜しくお願いします。

  5. 伊藤様
    最近のGW材は取扱が無いためよくわかりません。
    ホウ酸・リン酸のの不燃薬剤はもともと低い溶解度を極端に高めている為吸湿性が高くなっており酢ビのように水性の接着剤は向かないと思います。

  6. 中谷様
    確かに現在テストしている薬剤は、吸湿性が高く、乾燥しても湿った感じが持続しますね?
    施工後に問題が出ないか心配が残っています。ですから、今回のご紹介にある吸湿しない処理剤に興味があります。
    ところで、貴社が製品化していた過去の商品は、サクビ系の接着剤がゲル化せずに使用できていたのでしょうか?

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