何処に行っても話題はグラスウール

 今年の最後となる木材市場の記念市、特売会での話題は断熱材不足一色である。

 大勢のお客さんからグラスウールが間に合わなくて困ったよ、注文してから2ケ月も経つのにまだこない、断熱材がなければ新築の柱を立てても壁を断熱でふさがらない事には工事は止まるし新しい注文も怖くて請けられないよ。あの大手の建材問屋さんにも在庫がないんだ、困ったという話である。

  一方、大手のハウスメーカーは既に手配済みで、倉庫には在庫が有り困っていない、という事を聞き、お客さんはこんなふざけた話あるかよと怒り心頭である。

 そういえば9月のある特売会で参加問屋のA氏が自社PRの場でグラスウールではご迷惑をかけています、という話を聴いたことを思いだしました。其の時何の事かと断熱材には不勉強な私は担当の建材問屋さんにお聞きしたところ、長期優良住宅推進の一環としてハウスメーカーが所謂エコ住宅の第一走者トップランナー基準として従来の50mm厚みの断熱性能10kg/m2のものから断熱性能の良い100mm厚みの16kg/m2などに変更した事によるということである。 グラスウールのメーカーは高性能の密度の高い断熱材に専念し、従来のものは生産を控えた為とのことである。私はその時これは一過性のものだろうと考えていました。

 ところが、高性能化への仕様変更がそのまま住宅エコポイントの窓や外壁の断熱性能を満たす事もあり、住宅着工増とつながって需要が一気に高まっていたのである。

 そしていまや需要も実際の仕事に繋がっている実需的なものもあり、仮需といわれる物不足を見越しての注文とが玉石混交となって混乱に拍車をかけているようである。

物不足は他の断熱材にも現れているようである。

 メーカーは正月返上24時間生産で対応する、流通は輸入物で一部補充してでも対応を図るということですが未曾有の事件である。

 私は今回の事例から

1.やはり世の中の大きな流れの怖さを知りました。我々の仕入れ販売も基本は時流にあわせるということだと思います。

2.いるものを、いるだけ、いるときに仕入れるという当用買いでいいのだろうか?  大変疑問に思いました。

3.ハウスメーカーは販売計画にもとづいた仕入計画をしている。そして年間契約を製造メーカーと結んでいる。やはり何事も計画が基本ということです。

 今回のグラスウール事件を他山の石ではなくわれわれに多くのことを教えてくれている。

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