「木でつくる2050年ゼロカーボン社会」セミナーに参加しました

6/24に木材活用推進協議会主催による「木でつくる2050年ゼロカーボン社会」と題したシンポジウムが開催された。

講演は中村勉総合計画事務所の中村勉氏

講演内容がとても興味深い内容だったのでご紹介したい。

 ①     現在の地球環境問題と2050年低炭素社会の構築について

背景は現在以降の人口縮減、超高齢化と温暖化防止のための低炭素社会に向けた木造造りの推進

②     環境建築

2010年LEAF賞を受賞した木造の学校の紹介を中心として、特養、病院でのエコ建築の取り組み事例の紹介

地域の気候風土を考慮した省エネ型建築の事例で、自然環境との共生で自然はそのままに樹木を避け、地形に逆らわずに周辺の環境を壊さずに溶け込む建築、空気循環システム利用による負荷の低減、オープンスペースの活用と住民参加型のプロセスが取り入れられている

③     福島県における震災復興構想

太陽光発電、コミュニティーごとの自立した復興計画、畜産・農業を一緒に考えるなど興味深い内容だったが、その中でも特に仮設住宅の提案は印象に残った。

講演者は仮設住宅も再生可能な部材の再利用を提案されている。

仮設住宅を建設し、2~3年で解体廃棄することは廃棄物を生み出し、無駄が多い。

仮設住宅には解体後再組み立てを行なって復興住宅とする案が面白い。

仮設住宅には30m2の平屋住宅を、その後の復興住宅には同じ部材を利用して2階建て60m2の住宅とすれば廃棄物は生まず、費用も半分で住む。

まさに今必要な低炭素社会の構想だと思う。

自分も仮設住宅については場所や、スピードも要求されているとは言っても、何故こんな中途半端なことをするのか疑問だったのだが解決の1つの方法だと感じた。

この部材に関しては我々木材業者も木質材料の専門家として提案すべきだと思う。

 中身の濃い講演をつまみ食いしたような紹介になってしまいはなはだ恐縮しているが特に印象深かった部分を紹介させてもらった。

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