カーボンフットプリントについて

 5/26に行なわれた日本集成材工業協同組合「講演会」で東京農工大学の服部順昭教授より「温室効果ガス排出を見える化するカーボンフットプリント(CFP)とは?」という内容でご講演いただきましたのでその内容をまとめさせていただきました。

 カーボンフットプリント(CFP)とは炭素の足跡のことで、CFP制度はライフサイクルアセスメント(LCA)の手法を活用し、温室効果ガスの排出量をCO2換算で表示する仕組みです。

 LCAは製品やサービスの資源調達から製造、使用、廃棄にいたるまでのライフサイクルにおいて投入した資源量やエネルギー量、環境に与えた付加量を求め環境への影響を総合的に評価する手法です。

温室効果ガスの削減と、副次効果として化石埋蔵資源の延命も期待できます。

 木材の関連では、林野庁が今後の方針として「木材利用に係わる環境貢献度の定量的評価手法について(中間取りまとめ)」に沿って「見える化」を推進してゆきます。

 「見える化」に必要な目安となる平均値やデフォルト値は使用量の多い製品から、製材、集成材、合板、PBを取り上げ国産材、外材の別でNPO法人の才の木が試算を行なっています

 CFPを算出するにはPCR(商品別算定基準)が必要です。これは業界全体で作る必要があり木材製品の原案策定計画の申請は才の木が申請を行なって平成21年9月に産環協がPCR計画登録番号PPR-043で計画承認しています。

 対象製品は(丸太)、製材、集成材、合板、パーティクルボード、繊維版、防腐処理木材、複合床板で第一回PCR原案策定WGが2月に開催され、来月7月ごろに申請の予定です。

CFPはエコを推進するのに大切な制度で今後の制度の構築が期待されます。

ティンバライズ建築展

昨日、表参道のティンバライズ建築展を見学してきました。

 東京大学生産技術研究所腰原研究室の主催で木材建築物の実物大の試作、模型、スケッチ、家具への利用、合板の床など仮想木造プロジェクトが提案され、都市木造の空間を体験できます。

 実際の街づくりに展開され都市に木造建築が広がってゆけば、すばらしいことだと思いました。

5/21~5/30、11:00~20:00、場所は東京メトロ銀座線・半蔵門線・千代田線「表参道駅」B1出口前のスパイラルガーデン1F、入場料は無料です。

 

 

 

森林認証制度

PEFCセミナー

先日、PEFCのセミナーを聴講しましたので、概略を説明させて頂きます。

 森林認証とは、木材が持続可能に管理された森林から伐採されたものであることを証明する仕組で、国際規格としては2つあり、一つはPEFC森林認証プログラム(欧州の11カ国の「森林認証制度」が集まって1999年に設立)で、PEFCは世界最大の組織です。もう一つはFSC森林管理協議会(国際環境NGOが推進主体で1993年設立)です。

また、CoC認証とは-加工・流通業者のための認証で、森林から最終製品の至る全行程に渡り認証原材料をトレースし証明する仕組です。木材の取引業者、第一次・二次加工業者、商社及び、商品を仕入れる時とは異なる形や単位で販売する小売業者に求められます。

現状では、世界の森林総面積は39.5億ヘクタール、認証材はFSCが1.2億ヘクタール・PEFCが2.3億ヘクタールで、全森林の約8%に過ぎません。さらに、アジアは1.6%にとどまっています。

 日本の森林認証は、SGEC(エスジェック)「緑の循環」認証会議(2003年設立)です。

SGEC認証の森林面積は81.9万ヘクタール、FSC認証の面積は36.6万ヘクタールで、SGECが上回っています。SGEC取得は2007年以降、建設業・木材販売業が増加、企業・団体グループと地域ネットワークにより拡大していて、国産認証材住宅として、地域ビルダー等が活用しています。さらに、認証材の取扱高(販売)は今後も増加傾向です。

ですが、認証取得と認証材利用とも、まだまだ充分には進んでいないのが日本の現状で、今後の課題であるとの説明を受けました。

 添付の写真は、会場で展示されていたPEFC-CoC認証製品です。STAEDTLERの鉛筆にロゴが刻印されていました。

 

天野太郎の建築展を見学

天野太郎の建築展

先日、東京藝術大学美術館 陳列館で催されている、天野太郎の建築展を見学してきました。お誘い頂いたのは、弊社と懇意にしている、インテリアデザイナーの山本棟子先生です。

先生は当時、天野吉原設計事務所に勤務されていて、主に家具類の設計を御担当されていたそうです。

天野先生は旧帝国ホテルを設計した、フランク・ロイド・ライトの教えを受けた建築家で、設計活動と共に、工学院大学や東京藝術大学での建築教育にも携われていました。

主な展示品は、映画監督の黒沢明の自邸や元鹿島建設社長の石川六郎の自邸、ゴルフ好きの人は知っている、新花屋敷ゴルフクラブや武蔵嵐山カントリークラブの、当時の設計原図や写真や模型でした。(ちなみにトーナメントの行われている花屋敷ゴルフクラブではありません、残念ながら現存はしていません)

設計原図はトレーシングペーパーに鉛筆書き、紙の色は変色していましたが、鉛筆で書かれた1本1本の線はとても50年前に書かれた線と思えない程鮮明で、設計者の思いや考えが表現されていると感じました。さらに、消しゴムで消した後の残像や、鉛筆の黒鉛でうっすらと覆われた中に描かれた設計図は、設計者の言葉を発しそうな藝術作品でした。また、模型は工学院大学の生徒さんらが作られたとそうです。

建築士のはしくれである私にとって、出身関連校の工学院大学が関係していた事と、生まれた頃の建築家の生の作品に触れることの出来た一日でした。

 

東京スカイツリーの視察会に参加しました

東京スカイツリー

5月13日、東京商工会議所江東支部の主催で東京スカイツリーの視察会に参加しました。東武鉄道ビルの1階にインフォプラザがあり、そこで説明を受けました。一通りの説明を受けた後の見学は当ビルの屋上からの見学でした。皆さんもご存じでしょうが、タワーの高さは634M、当日の高さ表示は368M、350Mの高さに位置する第一展望台あたりまで工事は進行していました。ネットにて“インフォプラザ”を検索すると、スカイツリーに関しての一通りが紹介されています。詳しくはそちらをご覧頂くと良いと思います。

視察会ならではの情報として、①タワーの工事費650億・商業施設700億 ②商業施設には、水族館・プラネタリウムが併設 ③店舗数は300店 ④第2展望台からは75キロ先の眺望可能、小田原・館山・栃木まで ⑤使用鉄骨量3万~4万トン(東京タワーは4000トン) ⑥ゲイン塔と呼ばれるアンテナ部分(直径6M、高さ130M)は、芯柱の中で積み上げリフトアップされる。

質疑として、①東京タワーのように赤白でなくてもよいのか?→障害灯をつければOK  ②クレーンはどうやって降ろすの?→クレーンがクレーンを降ろし、小さなクレーンを設置し大きなクレーンを解体し、最後はエレベーターで、等等聞く事が出来ました。

最後に、ロゴマークの“SKY TREE”には“ツリー=木”がモチーフとして使われています。木材を業として営む私にとって、有りがたいロゴマークで何故か嬉しかったです。

 

 

イペの花

当社工場敷地内に5年前に植えられたイペの木に今年も黄色い花が咲きました。

4~5つの大きい花が固まって咲きます。

イペの木は種類が多いのですが、黄色いイペの花がブラジルの国花だそうです。

ブラジルのサンパウロの街中で見た木は紫色の花が多かった気がします。

 当社ではイペ材をウッドデッキで使っていますが製材に使えるようになるには樹齢が100年以上との事。

 ラジルには四季が無いのではっきりした年輪は確認できませんが、日本で育つとイペにも年輪がつくのでしょうか。

100年後じゃ自分は確認できませんね。

 

ゴルフクラブ イースタン

ゴルフ クラブ イースタン

墨田区立花5丁目にあるゴルフ練習場を紹介します。

外観は写真の通りの欧米のトラデショナルなデザインで、築2年です。老朽化した練習場の建て替えで、弊社で内装木工事の施工を請け負わせて頂いた関係もあり、足繁く通っています。見て頂きたい箇所は沢山ありますが、一番は受付カウンター廻りの、家具や壁面の造作です。表面材はウォールナットの化粧合板です。カウンターの腰面は大きなリブを、受付の壁面はステンの角棒をアクセントに入れたデザインで、高級感と洗練さを醸し出しています。最近の木の柄の表面材は、塩ビのシートが多くなっていますが、これは本物の突板です。その他にも、1階のトイレのドアのパーテーション始め、各所に弊社の製品が使われています。

施設は3階まで打席があり、全108打席、ネットまで180ヤードです。混み具合は天気と比例していて、混んでいる時は90分待ちもあります。

私事ですが、ストレス発散と普段の運動不足を補うために練習していますが、自己流の域は脱しきれていません。

 

SSG特殊液体ガラス塗装について

ご好評をいただいている特殊液体ガラス塗装(SSG塗料)に関して「SSGとは」というご質問が多いので説明いたします。

SSGは特殊液体ガラスの製造方法の名称で SSGはSuper Sol-Gelの頭文字をあらわします。

Super:優れた、すばらしい

Sol:ゾル コロイド溶液(の様なもの)

Gel:ゲル コロイド粒子が集合して固まった状態のもの、ゼリー状のジェル化粧品が身近です。

ゾル-ゲル法とは化学反応を利用したガラスを作成する方法のひとつです。

我々の身近にあるガラス製品(窓ガラス、ガラス食器、ビンなど)は、珪砂と呼ばれる砂(地球をつくっている鉱物の代表です)を高温で溶かして冷却し、再固化してつくります。

一方、ゾル-ゲル法では熱溶解を使わずに、「金属アルコキシド(※)」呼ばれる常温で液体の材料を反応させてゼリー状のかたまり(ゾル)を経てからガラス(ゲル)をつくることができるため、産業界では合成ガラスの製造方法として知られています。

しかし、これまでに知られているゾル-ゲル法ではこのゼリー状のかたまり(ゾル)まではできましたが、硬いガラスを得るためにはこのゼリー状のかたまりを高温で焼いてガラスをつくっていました。一方で、特殊液体ガラス塗料に組み込まれたスーパーゾル-ゲル法(SSG法)では、ゼリー状の固まり(ゾル)を経てから加熱をすることなく、硬くて透明なガラスに変化するため、薄くて硬くて耐久性のあるガラスが木材表面を保護して、これまでにない風合いの塗装仕上がりとなるのです。

(※)「金属アルコキシド」ガラスを構成する元素(ケイ素)を含む液体です。

化学は苦手、といわれるかも知れませんが、SSG特殊液体ガラスがどのようなものかはお分かりいただけたのではないかと思います。

足利の大藤

ゴールデンウィークの5/1に足利フラワーパークに大藤を見に行ってきました。

樹齢140年、藤棚の大きさは600畳の大きさで世界最大だそうです。

残念だったのはまだ2分咲きくらいだったこと。

でも、すごい生命力を感じ、パワーをもらったような気になりました。

外構用木材の木材保護塗料による塗装のコツ

ウッドデッキの使用例です。

デッキ材と根太材の接触部分は構造上、毛細管現象でいつも水分が入って湿潤状態になっており、最も腐りやすい部分です。

デッキ材表面だけを木材保護塗料で保護して、デッキ材の裏面や根太材は見えないからと塗装なしで使われる場合がありますが、構造上、根太材はデッキ材よりもきっちりとした保護が必要です。

デッキ材は腐ったとしてもその部分を交換すれば修理できますが根太材が腐ると作り変えになってしまいます。