太陽光により木材が「古びる」

会社の社宅がある江東区平野の大横川沿いのサクラが今年も満開になりました。

大横川に架かる福寿橋から見た光景です。(4/4撮影、少し曇り空でした)

左写真の中心奥に建設中のスカイツリーが見えます。

  

4/4現在 338mだそうです

少し前になりますが「木材会館を設計して」シンポジウムに参加しました。

現時点で建基法の制度内で木材を最大限活用した事例で都市建築における木材のジェネリックになればというお話がありました。

すばらしいお話だと思います。

                                                 東京木材問屋協同組合「木材会館」

コンクリートは黄変する、木材はグレー化することを想定して10年後には全体が「古びて」グレイッシュになる仕上げを考えた設計との事でした。

木材表面の紫外線劣化による変色については欧米ではウェザリングカラー、シルバーシャイニングと呼ばれ好まれるようですが、日本では施工完成時の状態を維持したいということで、当社でウッドデッキを施工する場合も濃色の木材保護塗料を希望されるお施主様、お客様が多いのが現状です。

確かに濃色の塗装をすれば紫外線劣化に対する耐候性ははるかに高くなります。

但し、木の質感はなくなってしまい、難しいところだと思いますが、耐候性向上のためにクリアーの木材保護塗料を使用して太陽光による退色は経年による色の変化を楽しむというのもいかがでしょう。

横浜港大桟橋はイペのデッキ材が広範囲に使われていますが、デザイナーはオープンセレモニーの挨拶の中で色の変化については時間がたって灰色になって完成、といわれていたそうです。

またオランダ大使館にウッドデッキを使用する時も予め灰色に変色させたデッキ材を施工したと聞きました。

木材が自然に「古びる」経年による色の変化を楽しむのは自然な木材の使い方のように思います。

イペ材の日焼けによるビフォア・アフター

暴露する前のイペ材本来の色 

 

当社工場で18ヶ月屋外暴露したイペ材

 

自然な落ち着きのある色に「古びて」います